新任教師として教育の舞台に立つことに、期待と不安を抱えている皆さんへ。ちょっとした心がけを忘れないことで、よい一年目を過ごすことができますよ(*^^*
新任教師が意識すべき3つのこと
完璧を目指すより、迅速な提出をしよう
新任教師は、ある意味で特攻隊員のような境遇です。これまで教師として働いたことのない人間が、突然学校に放り込まれ、十分な研修や説明を受けることなく「教師」としての仕事をしていくことになります。
そんな中で完璧な仕事ができるだろうか。いやできない。
そこでみなさんに覚えておいて欲しいこと。それは50点の状態でも提出することを優先するということ
です。具体的には、
〇研修の報告書や課題などは、誤字脱字や文脈の整合性などを気にしすぎない
〇職員室で山ほど要求される提出物などのタスクは、完成度より迅速な提出
これらを意識するようにしてください。特に、期限に余裕をもって何かを提出することは、それだけで他の先生たちからの信頼につながります。周囲の先生も同様に激務なので、早めにあなたが提出することによって、そのタスクの存在を思い出すことにもつながります。基本的には学年主任や教務主任の先生が一度確認をしてくださるので、ミスの心配は不要です。
また、初任者は完璧な仕事をできないことくらい、先輩教師である同僚の皆さんはよく分かっています。筆者も初任者のときはたくさんの間違いをしましたが、怒られることは一度もありませんでした。同僚の先生方に恵まれていたということもありますが、初任者の苦労や大変さをよく理解していただいていた実感があります。
分からないことはすぐに質問する
分からないことを質問する?なんだそんなことかと思ったあなた。
これがとても難しいのです。
周りの先生方も多くの仕事を捌くために、真剣にパソコンや教材と向き合っています。そんな中質問のために話しかけていいものか…と筆者はためらっていた時期がありました。
しかしそんな心配は不要。先輩の先生方は、あなたが困っていないかを気にかけてくれています。
多くのことが分からない状態で悩んで、何が解決するのでしょうか。
教師全員が通る、初任者というスタートライン。周囲にどんどん頼っていきましょう!
10分悩む暇があったら、1分で先輩に答えをもらい、 残りの9分を有意義に使いましょう。
定時に帰る
定時に帰る。本来当然のことなのですが(笑)
このようなことを教育現場に対して口にすると、
またまた無理難題を…それが可能なら苦労しないよ。
定時に帰れる仕事量なら、こんなに社会問題になっていない。
といった答えが返ってきそうですね。しかしあえて物申したい。
教師が健康で文化的な生活をできずして、どうして子どもを健康で文化的に育てられようか。いや育てられない。
平均的には睡眠時間が7時間を切ると、睡眠負債が増えていきます。6時間睡眠が続くと、完全徹夜した状態のパフォーマンスまで下がるという研究結果があります。
平均睡眠時間が6時間18分の日本人はと思うと恐ろしいですね。
こどもの幸せな学校生活を支えるためにも、遅くとも19時には退勤し、十分な睡眠をとりましょう。
おわりに
未来の子どもを育てる、未来ある新任教師となる皆さんに向けて。
教師生活をよりよくするためのアドバイスを3つお送りしました。
3つの心がけができるだけで、書類作成などの作業時間は格段に短くなります。学校にいる時間に余裕ができるとともに、皆さんのプライベートの時間も増えることでしょう。
その増えた時間を、皆さんの自己投資や子どもとの時間に充てていただけたら幸いです。